生後22日の息子の肛門周囲膿瘍について、「その①手術編」では発症から受診、診断、手術の記録です。
我が家に第2子となる男の子が誕生しました。産んだ母にとっては異性となる赤ちゃんの扱いに戸惑う日々…。そろそろ新生児期が終わるかという頃の出来事です。
ある昼下がり、「何だかおしりが赤いなあ…おむつかぶれかしら…」と思った矢先、夕方には皮膚の下に膿がたまり真っ赤にパンパンに腫れ、素人目に見ても異常事態に。赤ちゃんにとっても痛いようで、おしりを腕で支える”縦抱っこ”は泣いて嫌がるように。
おむつ換えの向きから見て、肛門左側(時計に例えると6時~12時の範囲)が赤く腫れていました。触ると固く、うんちのときに奥まで拭けないくらいに盛り上がっていました。
驚いてひたすら類似症例を検索すると、「肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)」だと推測(実際の受診結果もそうでした)。発熱無し、哺乳も順調、おしりに触ったとき以外は機嫌が良かったため、翌日朝イチに受診することにしました。
翌朝近所の小児科を受診し「大きめの肛門周囲膿瘍」と診断され、病名が確定しまずは一安心。しかしこの病気は発熱する可能性があり、我が子は新生児だったため特に注意が必要とのこと(⊙﹏⊙)
このときGW直前。もし発熱するとその小児科は休診中になるため、万が一のリスクヘッジのために急きょ紹介状を書いてもらい、車で30分の総合病院を改めて受診しました。総合病院で切開手術をして、膿を絞り出す様子を見ていましたが、小さなおしりから驚くほどの量の黄色い膿が…
”切開手術”というものの、麻酔無しでプスっと針を刺すような感じでした。
処置中はそりゃ泣きましたが、膿を除去すると痛みはずっと軽快するらしいです。処置が終わって抱き上げるとすぐ泣き止みました。よかった…
傷口は特に何もせずそのまんま剥き出し。感染症を避けるため、傷口は触らないようにとのことでした(膿を手で押し出す必要はない)。傷口の経過観察のため、1週間後の再診予約し、薬局で膿の排出を促す漢方を受け取り帰宅しました。
ちなみに現在の治療薬は抗生物質は効かないとされており、漢方薬メインだそうです。苦いので月齢の大きい子はヨーグルト、バニラアイス、服薬ゼリー等に混ぜて飲ませることが多いのですが、なんせ新生児なのでそんなもの使えません。母乳やミルクに混ぜると、薬どころか母乳やミルクも飲まなくなってしまうことがあるそうで、そのまま飲むしかありません。
お医者さんには「がんばれ。本当に無理で飲めなければ、最悪飲まなくてもいい」と言われました(;´д`)ゞ
試行錯誤の結果、少量の水に溶かしてどろっとした状態のものを小皿から直接飲ませるのが簡単でした。漢方薬のフレーバーはシナモンっぽい、人によっては大人でも苦手だろうなって感じでしたが、我が子はまずそうな顔をしながらも飲み込んでいました。
- 肛門周囲膿瘍は低月齢の男児が発症するおしりトラブル
- 原因は赤ちゃんの未熟な免疫力と細菌感染
- 自然に膿が破れ出ることも多いが、切開手術をするケースも
- 再発しても、ほとんどの子は1才までに完治
余談ですが、当時保険証も乳児医療症も申請中で手元になく、一時的とはいえ10割負担でした。
診察、切開手術、お薬代ざっと9万円 泣
当月中に保険証と乳児医療症も用意できたので、病院窓口と薬局それぞれで払い戻ししてもらえました。病院によって対応が異なるため、払い戻しについては病院や薬局で確認しましょう。